
今日は、パパママにぜひ知っておいてほしい「リズム感と運動能力の関係」についてご紹介します。
実は、赤ちゃんの頃からリズム感を育てると、将来的な運動能力にとっても良い影響があるんです。
リズム感って、どうやって育つの?
赤ちゃんは生まれたときから音やリズムにとても敏感です。
生後7か月ごろになると、音楽に合わせて体を揺らしたり、手足を動かしたりする姿が見られるようになります(佐々木, 2012)。
この時期、赤ちゃんが自然に体を動かすのは、「リズムを感じ取って自分の動きに合わせよう」という大事な発達のサインです。
つまり、リズム感は自然に芽生えるものですが、日常の中での音楽やリズム遊びを通してどんどん育っていきます。
リズム感が育つと、運動も上手になる!
リズム感を育てることは、実は体の動かし方にも大きく関係しています。
音に合わせてジャンプしたり、手をたたいたりする練習は、「体のバランスを取る力」や「タイミングを合わせる力」を育ててくれます(仲山, リズム感で育む幼児の運動能力の研究)。
リズム運動を取り入れた幼児向けプログラムでは、子どもたちの運動能力が向上することがわかっています(core.ac.uk, 2020)。
例えば、「ジャンプ力が伸びた」「ボールを投げるのが上手になった」というような成長が見られるんです。
赤ちゃん・幼児期にできるリズム遊びアイデア
では、家庭で簡単にできるリズム遊びをいくつかご紹介します!
赤ちゃん期(0〜1歳)
手を軽くポンポンと叩いてリズムをとる。
親が赤ちゃんを抱っこしながら、音楽に合わせて揺れる。
1〜3歳ごろ
曲に合わせて手をたたいたり、足踏みをしたりする遊び。 「タン・タン・ウン」といった簡単なリズムを親子で真似っこする。
3〜5歳ごろ
簡単なリズムに合わせてジャンプしたり、歩いたりするゲーム。 「止まる」「動く」をリズムに合わせて変える遊びも効果的です。
こうした遊びを通して、楽しくリズム感と運動能力の両方を育てることができます。
睡眠リズムも大切!
ちょっと意外かもしれませんが、乳児期の睡眠リズムも感覚運動機能の発達に関係していることがわかっています(大坪ほか, 2019)。
夜にぐっすり眠り、昼間によく活動するリズムを作ることが、運動機能の成長にもつながるんです。
まとめ
リズム感は、音楽だけでなく、運動能力を伸ばすためにもとても大切な感覚です。
赤ちゃんや幼児期から、親子で楽しくリズム遊びをすることで、運動もぐんぐん上達していきます。
ぜひ、日常の中に「音楽とリズム」を取り入れて、楽しみながら子どもの成長をサポートしていきましょう!
参考文献
佐々木玲子(2012)『子どものリズムと動きの発達』日本バイオメカニクス学会誌
仲山正志『リズム感で育む幼児の運動能力の研究』 『リズム運動を含んだ運動プログラムがおよぼす幼児のリズム感と運動能力への影響』
大坪沙也香ほか(2019)『乳児期の睡眠・覚醒リズムと感覚運動機能の関連』